近頃やたら旅番組で目にする汗蒸幕。日頃の鬱憤も汗とともに流してスッキリするしかないでしょう! ってことで行ってきました永東汗蒸幕
ガイドブックにも必ずと言ってよいほど出ているし、行ったら行ったで 日本の芸能人のサインはじゃんじゃんあるわで、日本からの観光客仕様、なのかと思ったらば、地元のオカン達にも支持されて いるようで、私達が行った時は、他の客はすべてソウルのオカン。

 

まず受付にて、メニュー一覧表のようなカードに名前を書き、やりたい項目に○をつける。
入場料、基本コース (汗蒸幕・垢スリ)の他に、うぶ毛抜き、カッピング、石膏パック、足マッサージ、と○をつけると、すかさず 「カッピングをやるなら、塩袋もやった方がより効果があがります」との声。「えー、別にいいよねー」と しぶっていると、○をつけるまで営業トークが繰り返されるので、とうとう負けて塩袋もプラスすることに。
項目カードには、 それぞれの値段も書かれていて、先に支払いを済ませる仕組み。これでトータル18万ウォンちょっと也。 ロッカーのカギとソウル版浴衣(袖なし、丈短)のようなものを受け取り、「まず始めに3階でうぶ毛抜きをやって 下さい」との指示を受ける。

 

うぶ毛抜きは、8の字にした糸を巧みに操って顔のうぶ毛を取り去る、というもの。
はじめはチクチクと若干目に涙が浮かぶものの、だんだん慣れてくると薄目をあけてみたりして。眉毛まできれいに整えてくれるのだけど、 かつて若気の至りで抜きすぎて薄くなってしまった部分をご丁寧にも指摘して頂いたり。
最後に乳液っぽいものを塗ってもらって終了。鏡を見せてもらうと、「おぉ、やっぱりきれいになるねぇ」と納得。吹き出物予防にもなるんだそう。

 

次は、急遽やることになった謎の塩袋。
汗蒸幕部屋で温められた、塩の入った麻袋を背中、腰、肩などにあてて、 しばし放置。じわじわと温まる感じでなかなか気持ちよし。これが終わるといよいよ汗蒸幕部屋への誘いが。

 

頭にタオルを巻きつけて、 麻袋を持って汗蒸幕部屋へ入ってゆきます。気分的には出陣、という感じ(したことないけど)。
中に入った途端、「プッハーーーー」という 感じの熱気。麻袋を敷いて、その上で体育座りをしていると、毛穴が一斉に開いてる様子で、みるみるうちに汗が。そして5分もしないうちにその汗がボタボタと流れ落ちてゆく。動くと熱いけど、じっとしているとけっこうイケるかも? そのうちに地元オカンたちもわらわらと入ってきたので、外に出て小休止することに。
床に寝転がって、しばし放心状態でぼけーっとしていると、「ハイッテクダサーイ」と言われ、再び中へ。 また「プッハーーー」「ボタボタ」を繰り返しながらじっとするものの、1回目に入ったときよりも 2回目の方が少々キツく感じる。
呼吸も苦しくなってきたのでソロソロと脱出。今度は寝転がる暇もなく、フロ場にて垢スリタイムとのこと。スキをみて水を飲むと、水分が体中に 染み渡るのなんのって。

 

フロ場では、人参風呂→水風呂と入るのを2セット繰り返した後、病院のベットみたいな台に寝かされて垢スリ開始(もちろん全裸)。
汗蒸幕でクラクラして、その上熱かったり、冷たかったりで、意識が朦朧としているので、 「あーもうどうにでもして」と思っているうちにどんどん進行されてゆく。隅から隅まで、かなりご丁寧にこすってもらった後、 人参風呂→水風呂を繰り返し、再び寝台でベビーオイルのマッサージ&牛乳のマッサージ。洗髪までしてもらって終了。 マッサージも念入りにやって頂き、もうー係の姉さんのされるがまま。

 

休む間もなく、今度は足マッサージ部屋へ。
香港などの足ツボマッサージというよりは、「ヒザから下全部マッサージ」という 感じなので、一応足の裏もツボ押しするものの、それほど痛くはなし。ふくらはぎなどのマッサージは結構クルものがあって、 「いたーっ」などと大げさなリアクションをすると、オバチャンは喜び、ますます張り切ってやってくれる。
念入りにマッサージ してもらった後、パラフィンパックをしてもらい、パックが乾くまでの間に肩まで揉んでくださる。年齢的にはほんとはこっちが 揉まなきゃならないくらいなのに。終わった後もしばらくの間、「ジワーーーーン」とふくらはぎの痛みが・・・

 

次は密かに楽しみにしていた石膏パック。
ただパックをするだけかと思っていたら、上半身をくまなくオイルマッサージして もらうところよりスタート。腕などもきっちりやってくれるのだけど、これまでの行程を経て血行が良くなりまくっているせいか、指先がつってきてしまう。
その後でいよいよのパック。メインの石膏の前にまずはきゅうりパック。このきゅうりが冷やされていてとても気持ちが良く、この時点で私は寝てしまっていた。ハッと気がついたら石膏で顔が固められてるし・・・。
しばらくして固まった石膏をパカッとはずし、乳液などでととのえて終了。はずした石膏の残骸はけっこう不気味。お持ち帰りできるというウワサも。パックを終えての顔のコンディションは、「皮膚全とっかえ」まではいかないまでも、一皮向けて少しは いい具合になったかな。

 

いよいよラストのカッピング。
ワイングラスの器部分のようなガラス管を真空状態にしながら、背中から腰にかけていくつも取りつけ、 しばし放置。その姿はさながらガメラのよう。数十分後、ガラス管をはずし、その後が濃く残っている部分が悪い箇所なんだそうで。
他の人の跡を見るとメチャメチャ残っているのに、私はかなりの健康度らしく、大して跡は残らず。自分の中では肩もすぐ凝るし、 腰痛持ちだし、ということで、かなりの跡が残るに違いないと密かに期待をしていたのに・・・ うれしいんだか悲しいんだか。 係の姉さんにも「アナタハワルイトコロナイネ」とお墨付きまで頂く始末。もっと働かないとダメってことか。

 

そんなこんなで、これらすべてのメニューをこなすのに5時間ちょっと。
終わった後はもうクタクタのフラフラ。 でも心なしか体が軽くなったような気も。ちょうど体重計があったので計ってみると、2キロぐらい減ってた(でもその後で オレンジジュースをしこたま飲んで、焼肉を食べたら、翌朝には一気に元どおりに)。
全身ピッカピカになって、新陳代謝も よくなりそうだし、汗と一緒にいろいろな鬱憤を流せたような気もするし、これはなかなかハマりそうな気配。地元のオカン達は慣れたもので、マイジュースやマイおやつなども持参していたので、今度は ぜひともマネしないと。

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