前日にパリから移動してきて滞在していた、「リヨン近郊(←東京でいうところの大宮みたいなポジション?)」のホテルを出発。 バスで一路、リヨンへ。
フランスに入ってからずっと天気が良かったのに、当日は曇り空。途中で雨も降ってきたりして、 ちょっといやなモード。

11:00頃にリヨン市内に到着。
雨は止んでいるものの、曇り空は相変わらず。市内の中心地と思われるベルクール広場というところにバスが止まり、クロアチア戦の時同様、ここでひとまず解散。
ここでパブリックビューイングの準備も行われているもよう。
周囲には日本人を乗せて きたと思われる観光バスが何台も泊まっている。「0泊3日炎の弾丸ツアー」のバスも発見。
ガイドの人の説明後、解散。警察庁から、「ジャマイカ人は興奮しやすいので、軽はずみな行動を避けるように」といったような 通達が出ているので気を付けるように言われる。なるほど、気を付けなければ。
そして、チケットが余り気味になっているらしいので、ダフ屋も「チケット売って」の紙を持たなくても日本人に寄ってくるので強気でOK、高値で交渉しないように、という 話も。

お昼頃、広場周辺や、近くの歩行者天国になっている通りにダフ屋がたくさんいるよ、と聞かされた私たちは、交渉相手を探しつつ、 通りを歩いてみる。今回は心にゆとりもあるので、ちょっとハードルを上げて1500フラン(約4万弱)以下でカテゴリー2以上の席が目標。
すると、いかにもフランス、といった感じ(どんなんだよ)の青年が声をかけてきた。「1枚1000フランで2枚あるよ」と。そして「カテゴリー2の席だぜ」と言っている。目標よりも安いし、お目当てのカテゴリー2!!。
「いいじゃんいいじゃん」、と思いながらチケットをみせてもらう。偽チケットのチェック項目はOK。が、しかし、座席のナンバーを 見ると、並びの席ではなく、前後でななめに座るようになっている。カテゴリー2なのはいいけど、前後はちょっと、ということでお断り。
その後、別の若者が「1枚あるよ」っぽいことをフランス語で言っている。「2枚欲しいんだけど」、と英語で言ってみると、フランス語で多分 「あるある、大丈夫」みたいなことを言っている。「あなたはチケットを2枚持っているのですか(文法きっちり)」と確認すると、 フランス語でぶつぶつ言いながら去っていった。やっぱりオマエ1枚しか持ってなかったな。
だんだんチケットを売ってくれそうな人が見えなくなってきてちょっと不安がよぎり、スタジアムに行っちゃおうか、と話していると、 数人の外人男性のうちの1人がチケットを手に持っているのを発見し、売ってもらえないかと交渉開始。
相手が「いくらがいい?」と 言うので、「あなたはいくらで売りたいのですか?(文法きっちり)」と聞くと、「1枚600フランかな」という。
一瞬「ん?」と思ったが、 よくよく考えると目標額の半分以下!これは買いでしょう。早速チケットを見せてもらう。
光にかざして鳥キャラを確認していると、 「みんなそれやるね」みたいなことを言って笑っている。まあ一応これはある意味儀式だからやっておかないと。
そのチケットは、きちんと並びの席だったものの、残念ながらカテゴリー3。目標とは違うが、思わぬ安さゆえにここで手をうつことに。 1500フランのつもりで、スムーズにやりとりできるよう500フラン札を3枚ポケットに入れていたのに、いきなり600フランなんて ことになったので、バックの奥から100フランを引っ張りだしていると、「君たちはお金を沢山持っているから気を付けないとだめだよ」 などとご丁寧に注意される。はいはい、と聞く。
その間に別の外国人男性が「チケット持ってる?」と私たちの交渉相手に聞いていた。 「この日本人たちに売るから」と言って断っていたが、外人も日本戦を見るのか?それともまたそれを売るのか?ちなみに、「そのチケットは どこで手に入れたのですか?」と聞いてみると、「ファミリーがね・・・」みたいなことを言っていた。印刷されていたチケットの出所は 「La Poste」つまりフランス郵便局。家族に郵便局員がいるのね!

早々にチケットもゲットできてしまったのであたりを散策していると、同じツアーの2人の女子が数人の外国人と交渉して いた。輪に加わって何気にチケットを見せてもらうと、日本サイドとジャマイカサイド、全く反対のサイドのチケットを1枚づつ持って、 それを一緒にして売ろうとしている。しかも値段も1枚3000フランなどとふざけたマネを。
試しに、一緒になって、「これらの チケットは同じサイドではない、こっちは日本サイドで、こっちはジャマイカサイドです(またまた文法きっちり)」と言うと、 「そうだよ、だから?」と開き直っている。「だから、値段を安くして下さい」と言うと(安くなっても買わないけど)、「もうお話にならない」といった雰囲気で 「じゃあいいよ、他の人に売るから」といった態度。お話にならないのはこっちだよバカ。
ただでさえジャマイカ戦はダブついてんだから そんな商売してたらいつになってもサバけないぞ。最初の外国人といい、この外国人といい、こんなチケットを平気で売るのね、 2002年に向けて、メモメモ、と。私たちはなかなか良心的な人に会えてよかったわ。
ちなみに、その同じツアーの女子2人は、 別の人と交渉してめでたくチケットを確保しました。

まだ時間に余裕があるのでお昼ゴハンを食べようとカフェに入ると、クロアチア戦でも見かけた田口さんがまたも。近くの席に スタッフらしき人と座っていた。物乞いのおばあさんが各席を回っていて、田口さん達のところにも近寄っていたが、田口さん無視。 私たちも無視。

広場から5分ちょっとぐらい歩いたところに鉄道の駅があり、そこからシャトルバスに乗ってスタジアムへ。この頃になると空も 明るくなってきていていい感じ。スタジアムの敷地内にはクロアチア戦の時と同様、売店のテントがあり、そこにやはり多くの日本人。
私たちもチケット代が安くてすんだので、浮いたお金でリヨンオリジナルTシャツなどを購入。このTシャツ、前面にイラストが あって、背中にリヨンで行われた全試合(○月○日、○○VS○○、といったように)が描かれていてすごくいい記念になりそう。 ナントでも買えばよかった、とちょっと後悔。

荷物検査、ボディチェックなどを経てスタジアム内へ。今回の座席は前回と同じサイドだけど、位置がかなり上。ピッチ上では 前座として子供達のサッカーの試合が行われていて、それを見つつ始まりを待つ。結構うまくて、ゴールが決まるとスタジアムから 大きな拍手が。この中に未来のジダンがいるかもね?
子供達の試合の後に、それぞれの代表が登場してアップを開始。
日本代表はみんなでそろってきっちりやっているのに対し、 ジャマイカ代表はバラバラで各々好き勝手にやってる感じ。「これはもらった」と思う(このときは)。
気がつくと、私たちの周りは 殆ど外人が座っている。そしてジャマイカを応援している人が多そう。クロアチア戦に比べてアウェイ感満載。だんだんテンションが下がるものの、両隣にやっと日本人が座ってくれて安心。
誰かが肩をたたくので振り返ると、大泉滉に似たフランスおじさんが 「僕はジャポンを応援しているよ」みたいなことを言ってくれる。ありがとうおじさん。

 

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いよいよ選手入場。紙吹雪が回ってきていたので、それをばらまく。「君が代」も一緒に歌う。このときはまだ良かった、 いろんな意味で。それ以降は多くを語りますまい。
前半終了後、「××××(日本人の名)さん、ご一緒の××××さんは席に戻ったのでご安心下さいとのことです。」といった 内容の日本語のアナウンスがスタジアム中に流れる。前半いまいちハジケることのできなかった日本人の間に、半分ヤケっぱちの 「おー、良かったねー」という感じの大拍手が起こる。多くの日本人がそうだったと思いますが後半はブーイングの嵐。途中でロペスコール が起きたり。まあゴンゴールで良しとしなければ?

そして試合終了。
・・・・・、といった心境。とっととシャトルバス乗り場へ向かう。どうみてもフランス人の「レゲエボーイズ」 と描いてある黄色と緑のTシャツを着た若者がなんだかんだと言ってくるが、警察の通達に従って無視。というか、何かを言い返す気にすらならず。
超満員のシャトルバスが駅に着き、バスの待つ広場へ向かう途中、1人の外人に「エキスキューズミー、どっちが勝ったの?」と 聞かれた。「ジャマイカ」と力無く答えると、「何対何で?」と言う。「ジャマイカが2、日本が1」と答える。「オー」とかなんとか 言っている。あんたジャマイカに賭けてたね?

重苦しい雰囲気が漂う中、これからバスに乗ってパリまで戻らなくてはなりません。途中で日本人を乗せたバスが何台も追い越して いくものの、どのバスもどんよりしているように見える。(ていうか、みんな寝てたな)

日付変わって午前2:00頃、やっとパリに到着。初日に泊まった「パリ近郊」のホテルにまた宿泊。ここで あなどれないホテルの真相が明らかに!!
ホテルに着くと、フランスワールドカップの 絵のついたバスが止まっていて、入り口に警官が何人か立っていた。なんせ爆睡していたので、わけのわからぬままホテルに入ると、 ロビーに「チェニジア」と書いてあるジャージを着た人が、さらにレストランのほうにもジャージ姿でトランプなんぞをしている人が 何人か。そうです、
チェニジア代表のみなさんだったんです。

どうやらパリの サン・ドニスタジアムで21:00からの試合(VSルーマニア)を終えた後のよう。いいんでしょうか、わたしたち同じ屋根の下で寝たり して。

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